2009年8月31日月曜日

資本主義のための革新 を読んで

<西洋における、資本主義が広がったトリガー>
■ 資本主義は、(1)労働、それ自身を尊重する (2)目的合理性を持つ (3)利子・利潤を倫理化するという精神を持つことである。これによって、貨幣が貨幣を呼ぶ仕組みが出来上がる。
 ・目的合理性とは、一義的に捉えられた目的にとって行為者自身が適合的と考える手段にもっぱら指向してなされる際、その特性を指す。その特性を持つためには、「何が適合的か」がわかる必要があり、それが「利潤が実際に計算できる」こと、すなわち「複式簿記の開発」につながる。

 ・元々、中世カトリック協会では「隣人の愛」に背くとして、利子を禁じていた。カルバンは「隣人たちがほんとうに必要としている、あるいは、手に入れたく思っているような財貨、それを生産して市場に出す。しかも正常価格で供給し、適正な利潤を手に入れることは、貪欲の罪どころではなくて倫理的に善い行いではないか。」とし、利子の合理化を図った。

<日本における、資本主義が広がったトリガー>
■ 古典派・マルクスらは、資本主義の特性としては、私有財産制と市場機構があるとされ、リカードらは、競争がゆきつけば利潤は0になるという血も涙もない結論を出している。シュンペーターは、そもそも競争があるのに何故、実際には利潤が消滅しないのかについて、革新(新結合;生産的緒力の結合の変更、(1)新しい財、新しい品質の財(2)新しい生産方法(3)新しい販路(4)新しい供給源(5)新しい組織)が起こるからだとしている。

■ この革新の担い手は、革新を生む企業者と、生産要素を旧用途から強制的に引き抜いて新用途に用いるために必要な資金を供給する銀行家が必要。
 - 企業者は、「役割」であって、「身分」ではない。革新が行われないようになると、ただの経営者となってしまう

■ 明治維新という大革命(法律、教育などの急激な改革)は、脱藩までして決死の覚悟で行動的禁欲(伝統や旧習にとらわれないで新しいものにあえて突進する冒険心あふれる心構え)を貫き通した勤王の志士が「企業家」の役割を果たしていたため、成功した。
 - 発端:欧米列強方針(資本主義国に対しては平等条約を結ぶ。一方で、まったく資本主義っけのない国とは条約を結ばない。前期的資本の段階である国には不平等条約を結ぶ。)に従い、岩倉使節団は「資本主義になる」ことを要請されたのだ。
   ・ 日本は外的要因に動かされ革命が起きたため、西洋諸国の革命と大きく異なっている。西洋では封建的支配階級を打倒するのはブルジョワジーであり、資本主義的支配階級を打倒するのはプロレタリアートである一方で、日本では「武士階級」を「武士階級」が打倒した
   
 - 治外法権の撤廃に向けて、「従来の伝統、現実の国民生活からまったく絶縁した」法律を急ピッチで整えた。
    ・ 新民法を作るために、フランスの有能な法律家ボアソナードを招聘した際、時の法務大臣である江藤新平は「フランス民法をそっくりそのまま翻訳してくれればいい」と答えたそうである
 - 戦前の教育は、勤勉なる労働を通じて資本主義の精神を体現した二宮金次郎を通じた、資本主義であった。

■ 下級武士への資本主義精神の育成には、朱子学が大きく影響している。
 - もともと戦国時代においては君臣の倫理は「なさけ」「ちぎり」などの情緒にもに依存しており、客観性をもちえず、どたんばで裏ぎるといったことがあった。家康は「君臣の義(乱心賊子が現れず革命をみないこと)」「華夷の弁」に重きをおく朱子学の浸透を試みた。
 - 山鹿素行「中朝事実」は、日本のみが「君臣の義」「華夷の弁」を守っている、まさに「中国(世界の中心)」であると説き、日本に誇りを持たせた。これが、武士道の規範化につながっていく
 - 崎門の学(山崎闇斎派)によって、封建時代から長くの間エトスの変換がなされていた


<シュンペーターが考える、資本主義の終焉>
■ 大会社時代の資本主義は、資本主義を形骸化させていき、社会主義への突き進めていく。
 - 革新そのものが日常化され、ビジネスはもはや冒険心をそそる魅力ある仕事ではなくなる。社会そのものが冒険心と決断新のある企業者をほとんど必要とせず、そのような資質のあるヒトはビジネスから顔を背けるようになる。つまり、革新の担い手が企業家から「官僚化された専門家」に代替されていく。
 - 目に見、手で触れられる現実感がなくなるにつれ、財産への愛着・魅力が薄れ、私有財産制度と契約の自由の制度が、形骸化する

■ 日本の教育制度は、維新後の日本で「階層構成原理」として作られたため、人物育成・社会化などの帰納を失ってしまい、面白くもない知識を詰め込むだけになってしまっている。これでは資本主義が死んでしまう。

ラマダン

先週ホームステイしていたユスフがちょうど、ラマダンの時期であった。

朝4:30~18:30までは水も飲めないとのこと。
でも、別に慣れれば大変じゃない、貧しいヒトの気持ち分かるから良いと言っていた。

で、朝3:00ころ、ゴソゴソと動き出し、前日に買いだめしてたパンとかを食べて、また8:30くらいまで寝ていた。朝6:00くらいだったら、丁度おきる時間だし良いのに・・・・・。

これでは、俺もおきてしまうZe。
異文化を微妙に体験できる良い機会だった。

モテキ を読んで

土曜日買った漫画、めちゃめちゃ面白い。


ちょっとしたあらすじ。

主人公は「藤本幸世」。すぐに辞められる、楽だという理由でバイトや派遣を続けてきて気がつけば30歳は目前に。これまでに女性と付き合ったことはなく、なかば諦めかけていた頃に3人の知人女性から同時に連絡が入った。これが噂に聞く“モテ期”かと舞い上がり、女性らの誘いに応じることに。藤本に明るい未来はやってくるのか?

で、何が面白いって、細かな心理描写/表現かな。

相手が自分のこと好きかなと思った女の子に、彼氏を紹介されそうになって・・・・
「おしゃれなカップル同士でフェスにくるやつ、全員絶滅しちゃえよおおお。」

好きでもない女の子と初体験をして、勝手に傷ついている主人公に向かって・・・・
「自分ばっか傷ついたみたいな顔してんじゃねぇよ」





ああ、このようにして、人間は浅い知識に飲み込まれる。

て、少し前、ミスユニバース日本代表の衣装が「ひどい」というニュースがあった。

「ミス・ユニバースの最新情報を伝える米サイト「ビューティーイン ページェンツ」は「世界中のファンは一様にポルノ女優のようだという反応を示した。イネス氏以外は、この衣装が優勝の機会を損なうと考え失望した」などと論評。動画投稿サイト「You Tube」にも批判コメントが相次いでいる。」

しかも、上記コメントのように、you tube、米サイト 等が批判していることを取り上げ、「世界中が日本の衣装をひどいと思っている」という、認識を感じるコメントが強調されていた。
僕もそう思って、思考停止していた。


でも・・・・・・
本当にひどいのか?

これを見ると、どうも、ミスユニバースの位置づけが「ただの美人コンテスト」でないことに気づくのだ。知性・感性が重視されるようだ。(http://ja.wikipedia.org/wiki/ミス・ユニバース)


日本の衣装を見て批判コメントを見てうーん微妙と思考停止していたものの、世界各国の衣装を見て、これらには地域特異な感性/グローバルな感性の高度な折り合いがメッセージとして含まれているなぁと思い、僕は非常に面白いと認識を改めたのだ。(これが果たして「美」なのかは知らないけど。)

2009年8月28日金曜日

ブラックスワン(上) を読んで

■ 世の中には「弱いランダム性があり、ベルカーブ型分布に事象が従っている、月並みの国」と「強いランダム性があり、事象はマンデルブロ的な「灰色の」白鳥(法則は分かるものの、長期的な未来の予測は難しい世界)か、まったく捕捉不能な黒い白鳥に従っている、果ての国」がある。

■ 原始的な環境では経過と結果が強く結びついていて、線形/プラトン的世界であり、「月並みの国」であったものの、文字が発明されて以降の、膨大な情報が飛び交い、統計的に複雑な現代は「果ての国」化しているといえる。

 - 吟遊詩人の時代には誰にでもお客はついた。しかし、文字が発明され、流通構造が発達することで、一部の作家だけが一人勝ちする「果ての国」化した

 - 一度に一人しか殺せない時代は、戦争は「月並みの国」のものであった。それが、大量破壊兵器が出来たことで、「果ての国」化した

 - 拡張可能性によって、あらゆるものを「果ての国」「月並みの国」に分けることが出来る
   ・ 身長、体重、カロリー摂取、自動車事故での死亡率、IQは月並みの国
   ・ グーグルでのヒット数、都市の人口、知っている単語それぞれの使用回数、惑星の大きさ、金融市場、商品価格、インフレ率は、果ての国


■ 黒い白鳥をより深刻なものにする要因:

 - 情報の集合の外にあって見えていないのに、帰納性に安住する
    ・1000日に渡ってえさをくれ続けたものの、1001日目に急に首を絞められてしまう七面鳥。七面鳥からすれば、「当然1001日目が来るはず」だと思ってしまっている。が、人間からすれば、感謝祭のために飼っていた。人間にとっては、黒い白鳥ではなく、予測可能なことなのだ。

 - 情報を手に入れているものの、処理される過程でつけられる講釈(事象の間で、関係性をつける)により、事実が歪んでしまう。
    ・もともと、物事の次元(コルモゴロフ複雑系)を落として頭に詰め込む(あるいは、既に知っている事象と関連付ける)のは人類の課題であるため、その行為自体が「実際よりも世界がたまたまではないと思い込ませてしまう」
    ・さらに、記憶は静的ではなく動的であり、事象を思い出すときは、前回その事象を思い出したときの形で思い出す。そして思い出すたびに事象の内容は変わっていく


 - さらにいうと、結果として生き延びたという、「物言わぬ証拠」がそれをさらに強めてしまう。起こったことに敬意を払い、起こるかも知らなかったことはそっちのけになる。
    ・サクセスストーリーは真に受けないほうがよい。全体像が見えていない(サクセスできなかったヒト)からだ。
    ・私たちが思い浮かべつ標準的な犯罪者像は、つかまるような間抜けな犯罪者に基づくものかもしれない。(すなわち、われわれは、犯罪者の全体像が見えていない。)
    ・911事件の三ヵ月後、飛行機に乗るのが怖くなって車まで移動するようになり、交通事故で亡くなった、1000人近いテロの物言わぬ犠牲者が亡くなったものの、その家族には何の支援もない
    ・ギャンブラーは、超人的に勝った後に、その理由を考える。はじめの集団の全員がいたところから計算しないといけない。


2009年8月26日水曜日

ローソンはマツキヨと組んでなんかいいことあるのか

ちょっと遅くなったけど、ローソンとマツキヨの提携について、彼らの製品構成からメリットを考えようと思います。

● 商品構成
ローソン:食品(弁当、カップラーメン 等)、日常品(菓子、シャンプー、サプリメント 等)、雑誌、予約サービス、代金引換サービス 等
マツキヨ:医薬品、日常品(菓子、シャンプー、サプリメント 等)

● 基本情報
ローソンの店舗数9527、売上1.5兆円
マツキヨの店舗数659、売上4000億円


さて、この提携の根底には、2009年の薬事法改正による、コンビニでのOTC薬品の販売が可能になることがあるのは、皆さんのご存知の通り。

実際、セブンイレブンは調剤薬局シェアトップのアインファーマシーズと提携している。
彼らの提携はわかりやすいんですよ。製品を卸す薬局と、流通チャネルのコンビニなので。
いわば、垂直型。商品開発で言えば、卸としては、消費者のニーズを吸い上げることが出来るし、チャネルとしてはPB商品等の開発で、製品差別化が可能となる。

一方で、ローソンとマツキヨは、チャネル同士の「水平、異業種型」なんです。
つまり、商品開発でのメリットなんて、研究資本の共有化による規模効果くらいしかないんですが、そんなに大きいと思えない。(なぜなら、双方ともチャネルなので、商品開発が占める付加価値は大きくない)

あとは、販売でのラインナップの拡充。
が、本当にあるんだろうか。
ローソンサイドとマツキヨサイドの双方から見てみる。

<ローソンサイドから>
ラインナップを見て分かるように、マツキヨと提携して得られる商品ラインナップの幅は、ほぼ医薬品に限られる。「ラインナップ拡充による市場拡大はあるか」「当該チャネルの競争優位性が発揮されるか」という論点で考える。


まず、市場拡大。
薬をコンビニに買いにいくシチュエーションとしてありそうなのは、「1.真夜中に調子が悪くなり、解熱剤
を買う」「2.立地が便利なところで、通りすがりに胃腸薬などを買う」といったニーズでしょうか。

まず、1のニーズが本当にあるかどうか。軽い解熱剤のようなものは「常備して買う」という購買パターンが染み付いており、これが簡単に覆るとは思えません。(念のため言っておくと、また、重い病気の薬(OTCではない)はコンビニでは売れません)一方で、2のニーズは一定あると思います。実際に、通りすがり客用の少量パックのクスリが最近販売されています。


次に、当該チャネルの競争優位性が発揮されるか。

では、2のニーズは、いつ/どのような場所で発生するのか。
通りすがりなので「朝8時(出勤)から夜20時」の間に、繁華街で・・・・というのがライクリーな気がします。

マツキヨは、朝10時から21時半くらいまでやってます。しかも繁華街にはある。
つまり、外出中にクスリがほしくなる、例えば「下痢止め」「キャベジン的なもの」「車酔い止め」がほしいところにはたいてい、ドラックストアがあるんじゃないでしょうか?


纏めると、ローソン(コンビニ)が医薬品を販売する場合、「立地が便利なところで、通りすがりに胃腸薬などを買う」ニーズに対応できるようになるものの、ドラックストア等に対して強力な競争優位性があるとはあまり考えにくい。(当然、急を要する下痢止めなどのニーズはあると思いますけど。)


<マツキヨサイドから>
さて、今度はマツキヨサイド。
まず、商品ラインナップだが・・・・
これも微妙。

ローソンが売りにしているのは、「弁当」「代金引換サービス」等、まさに利便性が売りのもの。
これらはマツキヨにはそぐわない。
マツキヨで購入されるのは、むしろ、買いだめ系のペットボトル飲料 等だからだ。


むしろ、双方が売っている、日常品(菓子、シャンプー、サプリメント 等)の調達共同化によるスケールメリットがポイントな気がする。

そもそもどちらが多いんだろう。。。。
ローソンはフランチャイズもあるだろうから、単純に売上では比較できないし。
店舗数で見ても、客数が大きく違うだろうからなぁ・・・・

でも、双方にとってかなりのメリットにはなると思いますね。
単純に購買量が倍になれば、代替サプライヤーをチラつかせれば材料費10~20%は減らせますよ。


ということでまったくまとまってないけど、纏め。
彼らが想定しているような「商品開発」「販売」面ではあまりシナジーがないのでは?
逆に、「調達」面ではシナジーがあるんじゃない?

2009年8月25日火曜日

誰のためのデザイン? を読んで:ラブホテルの蛇口

誰のためのデザインを読んで、最近あったことを想起してみる。

良いデザインの定義として、

● 可視性
 - 装置の状態と、どんな行為を行うべきかが目に見える
● 良い概念モデル
 - 一貫的、かつ 整合的なシステムイメージを想起させるものがよい
● よい対応付け
 - 行為と結果、操作とその効果、システムと目に見えるものの間の対応関係
● フィードバック
 - 行為の結果に関するフィードバック


が必要といっている。

で、概念モデルは少し難しいので、よい対応付けの例をひとつ。
良い対応付けを行う際に、「アフォーダンス(記憶・知識から、思わずそうしてしまう)」「制約」が効果的という。制約とは、物理的・文化的・意味的・論理的の四つがあり、レゴの例が面白い。

■ オートバイと乗り手のおもちゃである、13部品からなるレゴは完成品を見ずとも、誰もが完成できる
 - 大きな突起は小さな穴に差し込めない、一定の向きしか取り付けられない等、物理的な制約によって
 - オートバイの乗り手は後ろ向きにはのらない、風よけの役目は乗り手の顔を風から守ることであるので乗り手の前にあるはず 等の状況や外界に関する知識に依存する、意味的な制約によって

 - 赤いライトは普通停止灯と決められているので、後部に、白色ライトはヘッドライトであるのが普通といった、文化的な制約によって

 - そして、残った部品がひとつで、はめられる場所もひとつなので、ここしかないといった、論理的制約によって


さて、ようやく本題。
この前行った、ラブホテルの蛇口。お湯を出すのに苦労してしまった。
というのも、円柱状の蛇口をひねるしかないと思うのだが、右のほうに(shower)、左のほうに(下からジャーって出る蛇口を端的に表す言葉)、正面に(stop)となっており、現在はstopが正面にある。

ああ、これをshowerのほうにひねるのかと思い、showerを正面にしてみる。

・・・・・・・が出ない。

あれ?もう一度、stopにしてみる。showerを正面にしてみる。あるいは左に回してみる 等を繰り返す。
んーー、もしや、これは「水が出る場所の切り替え」だけであって、水量の調整は他にあるのではないか・・・・?と気づく。
ボタンのようなものや、他にひねれるものを探すがない・・・・

俺は・・・・・何をやっているんだろう。仮にも考えることが仕事のコンサルなのに。。。。。。。。
一緒に来た子に聞くとあっさり、「右にたくさん回すだけだよ」とのこと。
ほう、つまり、showerを超えて、もっと右にまわすのだ。


これは、非常に悪いデザイン。
であれば、水が出るところに、「shower」と記述すればよいではないか。
showerにしても、何も変化がないとフィードバックもできない、すると、「場所の切り替えだけではないか」
という、概念モデルの変更までしてしまったではないか!!!

でも、さらに気づく。
こういうのにすぐ気づくヒトと気づかないヒトって何が違うんだろう。

固定観念?
思考のバリエーションが少ない?

いずれにせよ、コンサル失格?!




銀座、ステーキ

http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002537/

渋い。男連れでもOKな感じ。


2009年8月24日月曜日

誰のためのデザイン? を読んで:郵便番号のデザイン

郵便番号のデザインっていけてないよなぁと思う。

僕は錦糸町に3月から住んでいる。
何回、郵便番号検索をしたことか。7桁になって格段に覚えにくくなったのだ。

郵便番号の由来としては・・・・・・

郵便番号制定当時、郵便は鉄道で運んだので、東京都千代田区千代田(=皇居、外苑)を100-0001を出発点にして路線沿いに、東京→関東→東海→関西→中国→四国→九州→北陸→東北→北海道の順に割り当てられたらしい。そして、1998年に、6桁あるいは7桁になり、番地まで指定できるような仕組みとなった。


さて、「何故、地理的に近い番号を隣り合わせにする(地理的な近さと、10進法上の番号の近さを対応させる)必要があるのか」という疑問がある。

こんな答えが返ってくるかもしれない。

『昔は、人間が振り分けていたので、「100番台」「200番台」・・・・と振り分けてから、それを「110番台」「120番台」と振り分ける。110番台が全て近隣であれば、110番台のはがきをひとまとめにして配達人が持っていくことができる。』


ただ、現在は、郵便局においては7桁を機械で判別している。98%の精度らしい。(現在でもお正月のバイトでは人間が振り分けをしているから、地理的な近さと番号の対応関係は必要という議論もあるかもしれないが・・・・。これってなんでなんでしょう。)したがって、現在は必ずしも、地理的な近さと番号を対応させなくても良いということになる。


そうすると、いっそのこと、ユーザ視点に立って、無理に「番号」でなくても良い気がする。たとえば、「県の上5文字のアルファベット」+「市の上5文字のアルファベット」を、所定の場所に記述する 等

96時間 を見たZe

昨日から一週間、また泊まることになったユスフ(ナイジェリア人)。

彼と96時間という映画を見に行った。
映画の予告編でよく流れていたから、前からちょっと気になっていた。
「I don't know who you are, I don't know what you want.」のせりふが妙に残るんだよね。

17歳の娘がkidneyされて、それを元SP(?)の父親が助けにいくストーリー。
展開は結構単調。ようは、父親無敵。

kidneyされて、金持ちに売られる少女は実在する。
それに警察・政府も関わってることもある。

それが許せないというユスフ。


俺は、少し違う。
もちろん、許せないことは許せないが、警察・政府はどうして「見てみぬ振り/場合によっては、関与」をせざるを得ないのか。

それは、kidneyに関与するグループは世界中にはびこっており、根絶するには、他の犯罪に割り振るリソースを切り詰めて、膨大な時間、労力、金、掛かってしまう。
もしかしたらそこまでかけても無理かもしれない。

それを・・・・・市民が許すかという問題だと思う。

「明日から、税金が倍になります。あなたに娘が出来た場合、彼女がもし外国に一人で行っても安全に戻ってこれるように、kidneyに関与するようなマフィアを根絶する費用だからです」

といわれても、

「いやいや、娘いないし」
「娘いるけど、外国に一人でいかせない」
「外国に一人で行っても、つかまるような危険なところにはいくような馬鹿ではない」


など、理由をつけるのではないか?
そして、どこか、kidneyがおきてしまったことについては「もしかしたら、その子にも問題があったんじゃない?」と思ってしまうのでは?


「おきることを想定する」ことと、「おきてしまった」とでは、天と地ほどに違うのだ。
どこまで、他人のことを自分のことのようにイメージできるか・・・・だと思う。これは、なかなか人類全員には分かってもらえない気がする。

なので・・・・・・現状では、自衛するしかないのだ。。。


2009年8月21日金曜日

表参道、えびす堂

青山 えびす堂


んー、どうだろう。
4人くらいで飲むには良いのかもしれない。

食べ物は美味しかったが、少しうるさかった。

2009年8月20日木曜日

バフェットの教訓 を読んで

投資・ビジネスについて。
  • 株はビジネスの細片とみなすべきだ
  • 成長に大量の資本を必要とするビジネスと成長に資本を必要としないビジネスとでは天と地ほどの差が存在する
  • 愚か者でも経営できるビジネスに投資しなさい。なぜならいつか必ず愚かな経営者が現れるから
  • 予測が教えてくれるのは、未来のことではなく、むしろ予測者のことである。
  • 最初のうち、株価を左右するのはファンダメンタルズだが、ある時点を境に、投機が株価を左右するようになる。古いことわざにあるとおり、「賢者が最初にやることを愚者は最後にやる」わけだ
  • わたしは事業家であるがゆえに、より良い投資を行うことができ、わたしは投資家であるがゆえに、より良い事業を行うことができる
生き方について。
  • 独力で考えることを心がけなさい。いつも見ていて不思議に感じるのはIQが高い連中が見境なく人まねをしている姿だ。わたしの場合、他人と話していて良いアイデアが浮かんだことなど一度もない
  • 誰かを雇おうとするときには、誠実さ、知力、実行力という三つの資質に注目するとよい。中でも一番重要なのは、誠実さである。なぜなら不誠実な従業員を雇った場合、知力と実行力はあなたを窮地に陥れるからだ。
  • 自分の望む仕事をはじめるべき潮時が訪れたなら、逃してはならない。好きな仕事に就いていれば、あなたは毎朝うきうきとベットから起き出せるようになる。履歴書の見栄えをよくするために好きでもない仕事を続けるというのは、わたしに言わせれば愚の骨頂である。たとえるなら、老後に精力を残しておきたいから、若いころにセックスを我慢するようなものだ。
  • わたしは自分のミスを説明できるようになりたい。成功と失敗の両方説明できるということは、自分の行動を100%理解している証だからだ。
  • われわれが歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ。

2009年8月19日水曜日

催眠を商売に出来ないか

昨日、ブザービートを見て、運動したくなり、いてもたってもいられなくなって、ランニングをしました。

まぁ、ランニングは最近やろうとしていることなので、「あまりに突拍子がない」というほどではないですが、かなり影響をうけやすいタイプのようです。

そこで、思ったのですが・・・・・・・


催眠(強い思い込み)を商売に出来ないだろうか?


何でも三日坊主で終わってしまうヒトへに対して、現状でのアドバイスは

・目標への強い意識を持つ
・そして、マイルストーン(小目標)を作ち、小さな成功体験を味わう
・それをしばらく続けると、習慣化できる

みたいなことだと思います。押しなべて言うと。

ただ、どうしても三日坊主で終わってしまう場合、小目標達成に対する報酬を次第に少なく感じてしまうからだと思います。(達成の喜びを何回も味わっていると慣れてしまう 等)


報酬を感じる神経系を毎回リフレッシュできたり、あるいは根本から強化するような、もっとひらたくいうと、ある程度持続する催眠術を施術することは商売になるきがします。

よく考えると、ダイエット食品などは、成功者の経験談がいかに納得感があるかが売れるポイントになっていることを考えると、既に自己催眠的要素が含まれた商品といえるでしょう。

そこをもう少し強化できないかなぁ・・・・。二日に一回、術士に術をかけてもらいながらクッキーを食べることで、経営者としての自信がつく とか。


当然、ノウハウが流出しやすいので、術士の囲い込みとカウンセリング室をある地域に密度たかく作ってしまうことがポイントかな。

2009年8月17日月曜日

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール を読んで


■ (メインの論理)企業が永続的競争優位性を持っている場合、利益が大きく成長するだけでなく、利益の成長が予測可能になるため、その企業の株は右肩上がりでふくらむ利子付きの「エクイティ・ボンド」も同然である。

■ (投資方法)したがって、そのような「スーパースター企業」に「長期投資」をしていく。
 - 大不況からの回復力のみにフォーカスしたグレアムのような視点ではない

■ スーパースター企業とは:
 - 売上原価は少ないほうが良い
   ・ 価格設定の自由度があるから
 - 販管費に含まれる、研究開発、設備投資 あるいは債務利払等の経費は一貫して少ないほうが良い
   ・ 多額の研究開発/設備投資を行わなければいけないこと自体、過酷な競争に晒されている証拠
 - たな卸し資産に急激な増減がある企業は要注意である。
   ・ たな卸し資産が「時代遅れ」にならないこと自体が、永続的な優位性の証左となる
 - 売掛金が少ない企業ほど、良い
   ・ 競争優位性があるからこそ、取引条件を妥協することがない
 - 流動比率では判断がつかない
   ・ 流動資産が少ないとしても、高額な配当や自社株買いに割り振っている可能性があり、流動比率では競争優位性の判断はつかない
   ・ むしろ、収益力に自信があるからこそ、流動比率を下げている
 - 内部留保・自己株式の増加はよい
   ・ 配当より自社株買いを続けているほうが良い
     - 自社株を買い占めることで、発行済株式総数が目減りし、したがって一株あたり利益が増える。したがって、長期的には更なる利益を生みやすい。
 - 株式資本利益率(純利益÷純資産)が高いことが良い
   ・ 自己株式調整済み負債比率は0.8以下がよい
   ・ 純利益が右肩上がりかどうかが重要
 - あまりに高い総資産利益率(ROA)は競争優位性の脆弱性を表している
   ・ 必要な資産が少ないということは、業界への参入コストが低いことを意味している。

2009年8月14日金曜日

ハイブリットの秘密☆

面白い事実を教えていただいたので。

GMのVOLTSは、100km/lの脅威の燃費。


これは非常に痛すぎるからくりがある。
まず、VOLTSは、プラグインハイブリットである。

プリウスのような電気自動車は、外部エネルギー源はあくまでガソリン。走行中にエンジンやブレーキを使って走行時のエネルギー回生(走行エネルギーからの充電)を行っている。

一方で、プラグインハイブリットは家庭用電源から直接、電気を充電できる。
とするとだ、フル充電で40マイル(64Km)走れるので、ここまではガソリンを消費しないというわけ。なのでここまでは燃費が無限大ということになる。

つまり、走行距離を何kmとするかで、プラグインハイブリットは燃費が変わってしまう。
これが非常に重要。

さて、走行距離をDとして、実際のハイブリッドの燃費をeとする。すると、実用燃費Wは以下の式で表すことができる。
W=D/((D-64)/e)

さきほど述べたように、当然Dが小さいと燃費が馬鹿よくなるようになる。(Dが64以下のときは無限として。)

ここで、走行パターンとして1日片道50マイル、往復100マイル走るとして、家で充電し、会社についたらそこでまた充電するということを考える。こういう仮定なら、ハイブリッドの燃費が20Km/lだと、実用燃費が100Km/lになる。

あー、実は20km/lなんだ・・・・
とすると、初代プリウス28km/lに負けるじゃんw

2009年8月13日木曜日

ぼんやり・・・・・10年後

MOT(技術経営)が俺の専攻にぴったりではないか・・・・

携帯電話事業のトレンド

■ 携帯電話に関わるビジネスドメイン(バリューチェーン)は、
端末 ⇒ ネットワーク ⇒ プラットフォーム ⇒ アプリケーション
と、一般的に定義される。

■ 日本の携帯市場が「ガラパゴス化」したと言われている所以
  
  - 携帯電話がまだ市場にないころ、端末メーカーは「どれくらいの資金を」「どのような機能に」掛けてよいか不安だった。
     ・ キョーセラにしろ、富士通にしろ、大手メーカーの一部門である以上、あまり先行投資できる資金力もない

  - したがって、「土管屋(つまり、電話網だけが資本)」であるDocomoをはじめとする携帯キャリア企業が、R&D機能を持ち、そして初回ロットを引き取り、在庫リスクも持った(なにより、品切れを恐れた)。それによって、新規市場の立ち上げを加速化することに成功した。

  - そのような背景から、キャリア主導の端末開発が進む。ビジネスドメイン(バリューチェーン)で言えば、「下流領域」を一部食っている状況。

  - 販売方法も、キャリア主導で決める。販売代理店からユーザーに渡るときの「機器代金」は割安にする販売方法である。(ソフトバンクが0円 とかやったやつ)
    ・ 事業経済性の観点から、ランニング型収益構造ビジネスであることは明白であったので、機器を安く売っても収益が出ると考えられたから
      - 通信費用を1ヶ月1万円として、5年間キャリアを替えないとすると60万円の買い物になる

    ・ また、固定費型ビジネス(ネットワークを引いてしまえば、あとはそれを利用する人数でほぼ収益が決まる)であるため、顧客数が重要であった

    ・ 事業ステージの観点から、競合に負けない新規顧客の囲い込みが非常に重要なビジネスであった
      - スイッチングコストが高い
    ・ 「無形」「高価」なものを販売するビジネス特性、かつ新規サービスであることから、初期費用を下げるのは消費者にとって心理的な意味でハードルを下げる

    ・ 加えて、客が客を呼ぶ「外部ネットワーク性」も重要であった

■ その構造が変遷する所以
    ・ 端末/プラットフォームで強みを持つ、iphoneが出てきた
       - ipodで培った「携帯物」に付与される明確なブランドイメージ
       - 洗練された使い勝手を持つ端末
       - オープンソースでのアプリ開発を可能とするプラットフォーム
         ・ 確かに、i-modeも「言語統一」「決済手段の確立」等、当時としては先進的なプラットフォームを作ったものの、オープン度合いがiphoneのほうが強い??(UNIXベース VS JAVA script)

    ・ 実際、iphoneが日本進出した際、softbankに「通信料の10%よこせ」といったくらい。結局、どういう契約形態になったかは不明だが、softbankは相当譲歩したのではないか
       - 言ってみれば、ビジネスドメインの「本丸」を攻め込まれた状態

 ・ Docomoも、プラットフォームで強みを持つグーグルと組む/アプリを自分で作る(携帯に文字が出るやつ)等、領域をさらに広げようとしている

    ・ そろそろ、日本の「垂直統合型」ビジネスが通用しなくなり、個々のビジネスドメインで強いプレイヤーによる「水平分業型」に移行する流れが続いている 
       - 端末に強いi phone、プラットフォームに強いgoogle 等 

2009年8月11日火曜日

VRIO分析

保有している経営資源が「競争優位性の源泉」となり続けられるかを、分析する枠組み。

■ 「V」alue
 - 顧客にとって価値があり、

■ 「R」arity
 - 希少性があり

■ 「I」mitability
 - 模倣が困難であり

■ 「O」rganization
 - かつ、それが有効に組織化されている。(つまり、根付いている。陳腐化しないという意味)

これって、結局は、3Cだね。顧客にとって価値があり(V)、競合に対して競争優位性を保ち続けられる(RIO)それを、技術/製品の側面から見てるのか。

2009年8月10日月曜日

痴人の愛 を読んで

■ 28歳の譲二は、15歳のナオミをカフェで見つけて、自分で育てていこうと考える。
 - 日本人らしくない名前、日本人らしくない肌の白さ・顔立ちに、「西洋人ふぇち」の譲二がほれてしまったため

■ ナオミが育っていくにつれて、彼女の贅沢ぶり・男遊びに振り回されるようになる

■ 振り回されるのをわかっていながら「可愛いやつめ」と振り回されていたつもりが、いつの間にか心の余裕がなくなっていることに気づく。

■ いよいよ、ナオミがいなくなってから錯乱状態に。


この文学のことを、巷では、「マゾ文学」と呼んでいる。
マゾとサドのループ。「支配したと思っているナオミは愛らしい」「・・・・と思ってる譲二、馬鹿め」「・・・・と思っている・・・・・」

最後の馬乗りの部分がすごく、よい。
ナオミも、余裕なんてなかったんじゃないかな。譲二が思ってるほど、わけのわからないやつではないと思う。ただ、譲二のほうが晒しすぎただけ。

2009年8月4日火曜日

渋谷 ワインバー

ワインバー シノワ


天井が高い。
ちょっと、日本とフランスのどっちテイスト?! な感じで、内装はあまり好きではない。
料理はうまいし、CPは良い