2011年1月15日土曜日

イシューからはじめよ を読んで

■ プロフェッショナルにとって、バリューのある仕事とは、イシュー度と解の質が高い仕事である。
 - イシューとは、「2つ以上の集団の間で決着が付いていない問題」であり、「根本に関わるもしくは白黒はっきりしていない問題」を指す。イシュー度とは自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の鷹さをさす。
  ・ イシューを言葉で表すポイントとして、「主語と述語を入れる」「WHYより、WHERE WHAT HOW」「比較表現を入れる」こと。主語を入れ替えて成り立つものは、定義として弱い。
 -解の質とは、「答えが出せること」「検討が深いこと」を満たす

■ まず解の質をあげようとすると、多くの仕事を低い質で食い散らかすことになるので、仕事が荒れ、だめになってしまう。従って、まずは、イシュー度を磨くこと。

■ 良いイシューとは、本質的な選択肢であり、深い仮説(スタンスを取っている)があり、答えが出せること。

※ 生物学には質問を肯定する結果がでないと何の役にも立たない実験が多い。このような実験のことをアメリカの科学者は、Fishing expeditionという。魚がつれなければくたびれもうけという意味。理想的な実験とは、論理も実験も簡単で、どんな結果がでても意義のある結論ができるものである。 → イシュー度が高い。

2011年1月10日月曜日

漫才入門 を読んで

■ 漫才のテーマは、「お客さんの共感を得て、笑いを取る」ということ。
 -そういうことあるよな、分かる分かる となること。

■ 共感を得るためには、ボケに3つの階段を作ることが特に重要
 -あるある → ありそうありそう → なしなし
  ・なしなしから初めて笑ってもらえるヒトもいるが、それはある程度世間に知られている場合のみ。
 -理由がないものボケは、バカであって、楽しいが、面白いとはいえない

■ 共感を得るためには、ボケと客をつなぐ突っ込みが必要
 -突込みがワンパターンになるのは、ボケに理由がない場合が多い

2011年1月7日金曜日

バーバリスタ

渋谷
めちゃめちゃおいしいカクテルを作るとのこと。
大塚さんに勧められて


http://ameblo.jp/bebe713/entry-10606605403.html

2011年1月3日月曜日

繁栄 を読んで

マットリドレーは、「赤の女王」からお気に入りのサイエンスライターであり、かつ歴史を駆動するものは何かというテーマは非常に興味深いので迷わず購入。


・繁栄の原点には「(血縁関係以外との)交換(≠互恵行為)」と「一定規模以上の集団での専門化」がある。

 -繁栄の原点には、アフリカの気まぐれな気候のせいで、嫌でも適応性の価値がまし、その適応性によって新しい能力が発達するような淘汰が促されたという説があるが、「気候はずっと前から気まぐれだったのに、テクノロジーに精通した類人猿は生まれなかった」「なぜ、ゾウやハイエナは変わらないのか」ということを論破できない。

 -また、繁栄の原点には、遺伝子の突然変異により「想像や計画などの高次の機能を初めて使いこなせるようになった」という説があるが、「なぜ、複雑な言語を持っていたネアンデルタール人の道具には文化的な変化が見られないのか」を説明できない。


 -機構、遺伝子などではなく、繁栄とは、血縁者でもない相手と初めて物を交換しだしたというある種の集団的知性が生まれたことに起因する
  ・チンパンジーは、真の物々交換(自分にとって価値のあるものを差し出し、それより少し価値の高いものを受け取る行為)は行わない
    -ブドウ・リンゴ・きゅうり、にんじんの順で好むチンパンジーは、にんじんの代わりにブドウを受け取ることはしても、りんごの代わりにブドウを受け取ることはしない


・交換の元となる「他人を信頼する本能(オキシトン)」をいつどのように覚えたのかは明らかではない。
 -人間が試験的に交易を始めて、比較優位と集団的頭脳の恩恵にあずかり、その結果、信頼と共感が特別よくできる人間の心の突然変異型を優遇する自然淘汰が促された?
 -ただし、人間だから発達したという証拠はない