2009年7月28日火曜日

PWLS

パラレルワールドラブストーリー
★★★★★


間違いなく、5つ星。
勝手に4文字に略してみる。

「麻由子」が親友の恋人である章、そして、主人公の恋人である章。
二つの世界のどちらが「夢」「現実」なのか。

途中までは秀逸。
とくに、居酒屋で見つけた、「夢での出来事」
あれは、やはり現実だったのだ。
だとしたら・・・・なぜ、みな僕をだまそうとするのか。

そして、読み終わると、序章が最も美しいことに気づく。
最後はちょっといただけないからだ。

僕は山手線、「麻由子」は向かいの京浜東北線。
線路をはさんで、僕は一目ぼれする。
そして、学生最後の日、勇気をだして、京浜東北線に乗り込む。
でも彼女は居ない。
ふと、並行して走る山手線を見ると・・・



記憶は、結局は、ストックではなく、フローなんだ。
改変もされるし風化もする。
でも、だからこそ、よいと思う。
何度も思い出して決して忘れないようにする、モチベーションになるから。

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