2009年7月29日水曜日

「1秒!」で財務諸表を読む方法:なぜ、タクシーは増え続けるのか

■ 財務会計においては直接原価計算方式を取っている

直接原価計算方式とは、
 - 売れた分の製品の原価しか、PL上反映されない
   ・ 売れなかった分は、棚卸資産として計上される
 - 従って、たくさん作って一個当たりの固定費負担を減らしたほうが、PL上「よく見える(≒儲かる)」


■ 直接原価計算方式を取っていることを鑑みると、タクシー業界においては、兎に角台数を増やす方向にインセンティブが働きがちである

 - タクシー業界においては、変動費:運転手人件費・燃料費、固定費:本社人件費、事務所費用、車償却費 と考えることが出来る

 - 直接原価計算方式で考えると、とりあえず台数を増やすほうが、固定費負担は減るためPL上は「よく見える」
   ・ 少なくとも本社人件費、事務所費用の固定費負担は減る
   ・ 車償却費も、台数増加による仕入価格ディスカウントが見込まれるため、負担は減る可能性が高い

 - 変動費扱いのタクシー運転手は溜まったものじゃないが・・・・




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