2009年7月10日金曜日

特許が面白い

Intellectual venturesという会社が面白い。

技術や特許の「保有者」と「利用者」をマッチングさせる、特許のスーパーマーケット業と言ってよい。
これまで、特許は自前主義。技術が複雑化している現代では、数千にも及ぶ特許を取得しないと新商品を作れない。自由にライセンスを取引する文化はなく、譲歩策としての「クロスライセンス(メーカー同士が互いに使用したい特許を物々交換する)」しかなかった。

IV社は、特許のパッケージを取り揃え、利用者が利用しやすいようにする。また、面白いのは、「ニーズのある技術開発を社外の企業や大学などに依頼」していることだ。現状の分析と課題、望ましいと考えられる課題解決の方法、プログラムに参加した場合の報奨金等が書かれたRequest For Inventionを技術者に発行。また、これは新鮮さを保つために3ヶ月の寿命に限定している。これが、案外、技術者の心をくすぐるらしい。

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