非常に面白かったので、メモを残すことにする。
基本的な構造は、
■ 会社とは?をめぐるこれまでの学説「法人名目説」と「法人実在説」の基本的な構造。特に、法人名目説的なアメリカと法人実在説的な日本の対比。
■ 「金融革命」「グローバル化」「IT革命」等、規模の大きい工場さえ作れば儲かっていた産業資本主義から、情報/知識の差異性を基とするポスト産業資本主義へのシフトという環境変化
■ 上記の会社論が、環境変化を受けてどのように変遷しつつあるかを述べる
という3部構成と考えている。
ということで、この3部構成にしたがって、面白かった部分を抜粋する。(決して、それを全て読んでも本のあらすじにはならないと思うが。)
1.法人の基本構造
■ 法人とは
共同企業(複数のヒトがオーナー)が外部の個人や企業と結ぶ契約関係を簡素化するために導入された法律上の仕組み。ヨーロッパ中世の地方自治体においても「市民一同(法人)」の権利として、領主との契約を結んだ。
・・・・ オーナーの誰かがしんでも契約が続く。
■
2.環境変化
■ 金融革命とは、1980年代に、金融制度の自由化(エクイティファイナンスの発達)と金融技術の発達(デリバティブ市場の発達)によって十分な信用さえあればだれもが自分の必要に応じて低い利子率で資金を自由に調達できるようになったことを指す。それが、日本の場合はバブルおあれだけ酷くしたとも言える。
基本的構造は、
ナンバーワンの首都である東京は、世界の金融セクターの首都にもなり、全世界から大挙して金融機関がやってくる!と日本人が思った→
投機的な土地の買いあさりを始めた→
大企業は好景気でお金を借りる必要がなくなってきて、銀行は中小企業への融資をせざるを得なくなった。どんな中小企業に融資すればいいかのノウハウもないので、とりあえず「土地さえ担保にしてくれれば貸すよー」という、土地神話をすっかり信じた融資をしてしまった。→
バブルがバブルを生む結果となってしまった。
続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿