2010年11月3日水曜日

電子書籍元年 を読んで

■ ビジネスモデル(一アイテム当たり)
 ・粗利率:紙で35%、電子書籍で60%
・紙の本の場合:印刷費(25%)、書店(22%)、取次(8%)、著者(初版部数の10%)
・電子書籍の場合:配信決済(30%)、著者(10%)   
 ・固定費:175万円
・デザイン・DTP費:40万円
   ・出版経費:135万円

→ 紙書籍であれば、単価1000円の本を5000部売って初めてペイできる。つまり初版が全て売れて重版出来れば儲かっていくという話
→ 電子書籍は、単価600円程度と想定されるので、4800部売って初めてペイできることになる。つまり、殆ど紙書籍と変わらない。電子書籍は3000部売ったら大ヒット。それを考えると、4800部を売るというのはかなり厳しく、デザイン・DTP費や出版経費を落として「小粒」な本を売っていくしかない。

■ 電子書籍を紙の本のテストマーケティングの場とするのが良いのでは?
 -無名な著者を固定費をかなり落とした状況で電子書籍でデビューさせる。

→ 狙ってヒット作を出すのが難しいとすると、読者の関心の当たりをつけるための手法にするのは面白い気がする。つまり、ジャンプの「読みきり」的な存在。

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