2009年6月28日日曜日

愛を読むひと

★★★★☆

あらすじ

1958年のドイツ。15歳のマイケルは21歳年上のハンナとの初めての情事にのめり込む。ハンナの部屋に足繁く通い、請われるままに始めた本の朗読によって、2人の時間はいっそう濃密なものになるが、ある日、ハンナは忽然と姿を消す。1966年、大学で法律を学ぶマイケルは傍聴した法廷の被告席にハンナを見つける。裁判に通ううちに彼女が必死に隠し通してきた秘密にようやく気づき、衝撃を受けるのだった。

与えられた職務を全うした1人の女性。決して許されない罪を犯したのだとしても、彼女は彼女のなすべきことをしたのだ。本作の主題はホロコーストの追及や、禁断の愛を描くことではない。そのとき、もしハンナあるいはマイケルの立場だったら何が出来たかを、観る者ひとりひとりに問う人間性についての映画なのだ。原作はベルンハルト・シュリンクの世界的ベストセラー「朗読者」。念願のアカデミー賞主演女優賞に輝いたケイト・ウインスレットによって、弁解を一切しない孤高の女性ハンナの人物像が小説よりも明確に浮かび上がる。相手役の新人デヴィッド・クロスも好演。監督は『リトル・ダンサー』の名匠スティーヴン・ダルドリー。

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■ ハンナが突如として、いなくなったことで、その後の人間関係の築き方がわからなくなってしまったマイケル。

■ マイケルはハンナが「文字を読めない・かけない」ことに気づく。ハンナはそれを法廷で明らかにすれば、無罪になるにも関わらず、それを隠す。マイケルは、自分がそれをしゃべってしまうことで「ハンナの無罪」を勝ち取ることはできても何かを失うのではないか・・・・と考える。(つまり、ハンナが隠していることを自分がしゃべることは出来ないと考えた。)

■ 結局有罪になったハンナ。そのハンナにマイケルはテープを送り続ける。そして釈放の日が近づき、面会しに行く。このとき、ハンナが手を握ろうとしたのに、マイケルはすぐ手を引っ込めた・・・・・。まぁ、このとき、ハンナは70近く。その気持ちはわからんでもないけど・・・・。マイケルはハンナに就職先と住む場所を約束する。

マイケルの中で、ハンナの存在が変わっていくのが良い。





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